Global Game Jam 2016(1月29~31日)が開催され,中四国地方の開発者によるゲームが公開されました
はじめに
世界各地で週末にゲームを開発するイベント「Global Game Jam」が開催され,今年は2016年1月29日金曜日の夕方から31日の夕方まで,世界93ヶ国で同時多発ゲーム開発が行われました.
この世界的なイベントはこれまで中四国地方では開催されたことがありませんでしたが,2016年は岡山会場・山口(宇部アトミテック会場)が開設されたことで,「北は北海道から南は沖縄まで」日本の各地域でのゲームジャム開催が実現しました.ここでは岡山会場について運営側から報告します.
岡山会場がめざすもの
本委員会は,ゲームジャムを通じて特定地域・特定機関に限定されない広域連携を目指しており,毎回新しい場所でゲームジャム会場を開いてきました.そしてGlobal Game Jam 2016では,新たに岡山市内の吉備国際大学岡山キャンパスを会場として提供していただきました.さらに地元企業とのコラボレーションとして,事前勉強会の会場提供(ドリンクつき)をKlab株式会社 岡山事業所に,参加告知を株式会社クレオフーガに協力していただきました.さらに今回は愛媛・香川からも開発者が参加し,GGJ開催中に広島ものづくりジム(広島ものジム)とSkype中継をするなどして瀬戸内地域の開発者ネットワークをひろげることができました.
はじめて体験する48時間の Global Game Jam
参加登録者は20名でそのうちキャンセル4人.つまり,「初日に参加者の20%が欠ける」というアクシデントも起こりましたが,アクシデントに対応するのもゲームジャムです.全チーム完成しましたので,今回抜けた人も,次回はぜひ参加してください! 最後まで参加した16名の内訳は,高校生1, 大学生1, 専門学校生2, 社会人12(インディーゲーム開発者,英語教員,エンジニアなど)です.学年末試験や卒業制作と重なって学生が少ないのが惜しいところです.
今回のGlobal Game Jam はゲームジャムの中でも世界最大のイベントなので,運営側も世界を意識しました.たとえば,参加募集では参加希望職種に「ローカライズ・海外プロモーション」を選べるようにしたり,吉備国際大学外国語学部(岡山キャンパス)にコラボレーションを求めました.その甲斐あってか,英語ネイティブの先生が参加してくれました.これは過去のゲームジャムではなかったことです.さらに会場見学も呼びかけたところ,地元在住のゲーム翻訳者から愛媛の学校関係者など,様々な組織の方々に本物のゲーム開発現場を見ていただくことができました.
そして最終日には,日本発インディーゲームのパイオニアであり,GDCで講演するなど国内外のインディーゲームシーンを知るNIGOROの楢村さんを会場にお迎えして,ネット配信をおこなったりテストプレイをしながらゲームのリリース時間を迎えました.
岡山会場の3チームの作品は,伝承からインスピレーションを得た対戦ゲームが2つ,そして日常生活での行為からインスピレーションを得たゲームが1つ公開されました.
終了後も Global Game Jam は続いています.ゲームを遊んでもらう人,次の開発をはじめる人など,Global Game Jam 2016 Okayama 岡山会場のまとめ ( http://togetter.com/li/930616 )でも関連つぶやきを見ることができます.
来年は四国でもゲームジャムを開催したいところです.次の中四国地方でのゲームジャム開催は夏休みに開催される予定です.またジャム会場か,ライブ中継でお会いしましょう.
それまでは,岡山会場のゲーム(http://globalgamejam.org/2016/jam-sites/okayama/games)をぜひお試しください!